TOLIAEZU KYOU

柏川沢歩き090911(単独)

 週末の木曜日の夜、明日は休みだからということで「九州の沢と源流」(本)に載っていた柏川のページを見ながら地図(最下段)を作っていたら行ってみたくなった。ネットを探しても地図はなく、どのように本流・支流がどの谷に走っているかわからないので、だいたいの予想を付けて2万5千分の1の地図から消えている沢の線を書き加え、本に載っていた沢遡行の後に降りて来る杣道も、これもおおまかな予想で書き加えた。
 この作図の精度はかなり悪いのはわかっていても、本人はけっこう大事な事前作業と思っている。実際に遡行が終了した後の藪こぎもこの程度のいいかげんさなのだが、事前にこの程度の事をやらないともっとヒドイことになる。実際、この作業をやると全体の尾根と谷の感じがちょっとだけ頭に入ってくれるはず? 今まで登山ルートが入ったちゃんとしたガイド地図を買ったことがない。(沢の杣道まで書いた地図は売ってないが。)
 明日の金曜日はちょうど休みだし、次の土曜日は雨の予報で救助訓練の企画は中止の可能性が高い。金曜日に行かなかったら、金土と二日間、家に釘付けとなることが難なく想像できた。金曜の朝起きたのは遅かったが、早々に沢支度を始めて10時半に家を出た。

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                        柏川林道

 218号線から緑川ダムを通って対岸に渡り、柏川林道を谷沿いに上っていく。緑川ダムまで家からまだ一時間少々かかっただろうか、脊梁の沢までのアプローチは近くて楽だ。
 キャンプ場があるらしいことは知っていたが、あまり宣伝してないので営業していない様子。林道沿いに看板(写真)があったので少し寄り道して見に行くも工事中となっていた。
 この林道沿いは、小さな集落も残っているせいか、携帯電話(フォーマ)の電波が届くとよとメッセージを書いた看板が目立った。手持ちの携帯を見ると確かにアンテナが立っていた。

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                        入渓地点

 12時に入渓地点に到着した。入渓地点は大きなヘアピンカーブで、目立つのですぐわかった。沢に堰堤があってその近くに車を止めるに困らない広さの空き地があり、そこへ車を止める。このところの日照りで少ないかと思われた沢の水量だがある程度あるようだ。沢歩きという名目だが、いちおうれっきとした初心者級の沢なので、沢登のいつもの装備を整えた。ビレーしてくれる相手はいないが、いざというときビレーなしで登る方法を一つだけ考えついたのでロープも、もちろん持参した。12時半、遡行開始する。

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                      主な滝

 入渓地点から1km程度登ったところに出会う支沢(右俣)あたりまでは、写真のような2~4、5mの滝がいくつか現れる。この写真のように、沢歩きではなく、れっきとした沢登りという感じだ。でもやっぱり沢歩きに毛が生えた程度。支沢(右俣)まで10個程度の滝は1個を除いてほとんど直登となった。この程度でも、単独でのんびりと沢歩き(登り)ができる気楽さは格別だ。倒木の多い最近の脊梁の沢にあって、ここまで倒木はあまり目立たない。わりときれいな沢の部類に入るかも。
 
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                   沢山ある堰堤の一つ

 晴天ではあっても乾燥した涼しい天候のためか、いくつかシャワークライミングもして、さすがにすこし肌寒かった。だだ、まだ30度を越える残暑の中にあっては、沢の涼風は心地いいし、上空の明るい緑も心を和ませる。
 三つの低い連続した堰堤(写真)を越えると支沢(右俣)に到着した。ここは広場となっているのでしばし休憩をとり持ってきたフルーツを口にした。遡行距離自体が短いため余裕の休憩か。ただ、残念ながら、今日の沢登りはここでで終わり、これから先はゴーロが中心の沢歩き。やっと名目どおりの山行となった。

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                  遡行終了地点前の渓相

支沢(右俣)を過ぎてすぐに今度は左俣の支沢に出会う。なんのことはない間違ってこの支沢を遡ってしまう。なんとなく進む方向が違うような気がしてコンパスと地図を取り出すと方向が90度違う。修正し本流に戻り、終了点を目指す。次第に、水量も少なくなり、倒木も多くなった。写真にように沢の中に立ち木が現れたりとかする。でもこの方が風情があってなかなかいい。

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                 遡行終了地点(三つ目の橋)

支沢(右俣)を過ぎて、二度、林道(橋)を横切ったあと、三度目の林道との合流地点の橋を終了点として、橋の上によじ登った。橋の上に上がると崩落による石がごろごろしていた。また、橋の横の林道脇には尾根側から冷たい水が流れていた。口にしたがとても旨かった。

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                  三つ目の橋の更に上の沢(小さな流れ)

本「九州の沢と源流」によると、終了点の上の沢に沿って杣道があるようなので、少し沢に沿って遡ってみたが、傾斜の急なトラバースなのでとても登っていく気がしない。やはり沢を遡る方が楽であって、杣道はあくまで下山に使うべきと悟る。この杣道をたどって京丈山に達する策略は、時間的制約もあって、あっけなくあきらめることとなった。

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              三つ目の橋を通る林道(テン場に最適?)

 時計は3時を回っており、なにも急登の京丈山までの杣道を苦労して登ることはないと即断。
 林道をさらに20分程度登るとちゃんとした京丈山登山口に達するが、林道の崩落状況を見るととても人が来そうにないので、人目を気にせずさっさと持ってきた登山用の衣服に着替えた。
 先ほどの豊富な山水で沢装備を洗い、ビニール袋に入れて帰り支度を終了した。
 即断して遡行終了を決めてしまったので、程よい草の生えた橋の近く(写真)でゆっくりと食事をした。見るからにテン場に最適な平地で、気持ちよく寝れそう。ここまでの遡行中に山女の生息してそうな淵も多かったので山女を釣り上がって、ここでテント泊して山女の塩焼きを魚に一杯飲めばどれほど旨いだろうとなどと想像しつつ、持ってきた食料を片手に、テン場と周りの景色をゆっくりと楽しむ。
 
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              終了点から下る林道(ハイクに快適な道?)

帰りの林道は車が通ってないことから、ご覧とおりすばらしいハイク用の道と化していた。両脇の林の緑がちょうどういい具合に光を遮っている。紅葉のときもいいかな。散策道として最適。

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              終了点から下る林道脇(青々とした山野草)

林道脇に見事なまでの青々とした山野草が茂っている。よく見ると白の小さな花が咲いている。

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     最初の支沢(右俣)にかかる林道の橋(土砂崩れ~古い台風の爪跡か?)

さらに林道を下ると最初の支沢(右俣)に出くわした、ここはすごい崩落箇所。ひどい落ち方をしているので通過するのもやっとという具合。見ると上の方にロープが張ってある。ここは京丈山登山ルートの一部なのだと納得。崩落箇所を通過して少し進んだところに通行止めの看板がありそこに広場があった。京丈山へ登る人はここに車を置くのだろう。
約1時間かけて林道を歩いて入渓地点まで戻った。夕方5時。引き上げるに丁度いい時間。今から1時間半で家に着く。


コースタイム:
入渓地点12:30-支流分岐地点13:20-遡行終了地点15:00(~食事16:00)-(林道)-入渓地点17:00


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              地図(青:沢、赤:尾根、緑:登山道・杣道)
               上流の支沢・杣道は適当に書いています。
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by yamattifx | 2009-09-12 23:01 | 沢登り
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